ヨーロッパの静謐な空気の漂う大好きな場所。
螺旋階段が美しいギュスターヴ・モロー美術館をご紹介します。
ギュスターヴ・モロー美術館の楽しみ方
ギュスターヴ・モロー美術館は、画家であるギュスターヴ・モローが1852年から暮らした邸宅が美術館として公開されています。
美術館の場所は、トリニテ駅から歩いて5分ほど。
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モローの死後、邸宅はコレクションと共に国に遺贈され、1903年に世界で初めての個人美術館として開館しました。
入口で入場手続を済ませ、大きな荷物はロッカーに入れて置きます。
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ロッカーがこちら。格子があまりにもフランスらしくて素敵だったので記念に写真を撮りました。
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1階はモローの居住空間。こちらは書斎です。
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モローの寝室。元はモローのお母様が利用していた部屋で、装飾もそのまま手を加えずモローが利用していました。太陽光の差し込みが心地よい空間です。
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その他、ダイニングスペースなども見ることが出来ます。
2・3階(日本では3・4階にあたる)がアトリエです。
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モロー自身が晩年増設した螺旋階段。一段ずつ登りながら、アトリエの絵画を様々な角度から堪能することが出来ます。
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モローが使っていたパレットや筆も展示されいます。画家の息遣いを感じることが出来る貴重な品ですね。
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大きな絵画が壁にびっしりと並んでいます。写真中央は「ヘシオドスとミューズたち」、ギリシャ神話がモチーフです。透明感のある一枚ですが、ペガサスの翼の色に驚きました。
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モローやそれぞれのモチーフなどが詳しく分からなくても、主要作品群をまとめた解説が置かれています。読みながら絵画を眺めていると、第一印象とは違った深い世界を感じることができますよ。
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レダやサロメ、ユニコーンやジュピターなど、神話や聖書の世界を独特の装飾性で描いた作品が満載です。
ピンクの壁紙に掛けられた「アルゴー号乗組員たちの帰還」に目を奪われました。
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フランス大革命により、ロココ美術を支えた貴族が没落。古典美術への回帰を目指す新古典主義や、歴史上の事件や文学の一場面を描いたロマン主義(ドラクロワやターナーなど)とも違い、モローは全く独自の世界観で写実主義を突き進んでいきました。
窓側には、デッサンが飾られています。
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カーテンを自由に開閉し、膨大な量のデッサンを見ることが出来ます。
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美術鑑賞の一つの楽しみでもある、額縁。美しい、濃密なデザインにため息。
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帰りに売店でライオンのポストカードを購入!しかし、こんな絵どこにもなかったはず。
レジに居たスタッフさんに尋ねたら、3階の鍵つきのスペースに展示されているから聞いてみるようにと言われました。
鍵付きスペースにも膨大な絵画を所蔵
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またギャラリーに逆戻り。
座っていたスタッフさんに聞いてみたら、鍵がかけらてた4面が開くようになっている棚(家具)を開けてくれました。
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どこだったかな~と探してくれました(笑)
待つこと数分。めちゃくちゃ奥に原画がありました!!!
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ライオンの体の力強さや繊細な毛並み、ポストカードと全然違う!当たり前だけど、筆跡から感じるパワーがすごいです。一人で頷きながらじっくり鑑賞。
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見終えたら、スタッフさんに声をかけて鍵を閉めてもらいましょう。
モローの代表作である「出現」は他の美術館に貸出期間中で見ることが出来ず。ルーヴルとオルセーにも水彩の「出現」はあるのですが、モロー美術館では油彩。
本物が見たかったので少し心残り。次回はあるといいなと願うばかり。
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印象派の画家たちが、ありのままの現実を再現しようとしていた頃、モローは、ギリシャ・ローマ神話や聖書を主題にして、幻想的な空想の世界を創り出しました。
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「私は見えないもの、感じるものだけを信じる」という有名な言葉をモローは残しています。モロー描こうとしていた世界や神秘性を、訪問者の僕たちがどれほど感じることができるでしょうか。
パリ・ミュージアムパスも使えます。
Musée national Gustave Moreau ギュスターヴ・モロー美術館
住所 :14 Rue de la Rochefoucauld, 75009 Paris
アクセス :メトロ 12番線 Trinit d’Estienne d’Orves駅 徒歩5分
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